アルバイトの採用成功 面接辞退を減らす効果的な面接方法
アルバイトの採用はかなり競争率が激しくなっています。採用活動を行っていても辞退されてしまっては全てが無意味になってしまいます。
採用がうまくいってもなかなか定着しなかったり、シフトにあまりたくさん入れない人が多かったりと言った悩みを抱えている職場もあるでしょう。ただ面接の段階で辞退してしまう人もいますし、採用選考中の辞退はすごくもったいないですよね。そのため、面接辞退は避けたいと思うものです。
そこで今回は、面接辞退が起きてしまう理由やアルバイトの面接を受ける人が気にしている点、面接までに気を付けたいこと、面接で質問した方が良い内容、面接後の事態を防ぐ方法についてご紹介します。アルバイトの面接自体で悩んでいる経営者の方や採用担当の方は、ぜひ参考にしてみてください。
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この記事を読んでわかること |
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目次
- なぜ面接辞退が起きてしまうのか?
- アルバイトが面接時に気にしている点
- 面接に来てもらうまでも要注意!
- 面接で何を質問すればいいの?
- 面接後の辞退を防ぐ方法
- まとめ:面接辞退を減らすために効果的な面接方法
なぜ面接辞退が起きてしまうのか?
バイト面接の予定を入れていたのに、直前で辞退されてしまった経験を持つ採用担当者は少なくないでしょう。辞退されてしまうのはなぜか気になる方もいるのではないでしょうか?そこでまずは、面接辞退が起きてしまう理由についてご紹介します。
こちらは1050名にとった
「アルバイトの採用面接に行かなかった理由は何ですか?」
というアンケートの結果です。
出典:求人情報サービス アルバイトレポートより(https://baito-report.jp/theme/interview/20190107/)
面接についての連絡が遅かったため
面接の連絡が遅くなってしまったことが原因で辞退するケースがあります。他のアルバイトが決まったり、面接に行くこと自体が面倒だと感じたりといった理由が挙げられます。また、すぐに面接の連絡が来なくて他の用事が入ったため辞退したという人もいるのです。
面接を受けるための準備に手間がかかってしまうため
面接を受けるためには、履歴書などを用意しなければいけないためそれが面倒だと感じて面接を辞退する人も少数ではありますがいます。また、面接会場への生き方を調べるのが手間に感じて辞退するケースもあります。
採用担当者の対応に不満を感じたため
面接辞退する人の中には、応募後の対応に不満を感じたり、下見をした結果辞めた方が良いと思ったりする人もいるのです。応募時の電話対応などが悪いと感じてしまった場合、受けたくないと思ってしまうのは当然だと言えるでしょう。
面接辞退が起きる理由にはこのようなものが挙げられます。辞退を防ぐためには、迅速な対応や丁寧な対応を心掛けるのがとても重要なポイントだと言えます。また、応募に必要な書類を簡単にしたり、面接連絡をする際にフォローしたりすることで、応募者が辞退することを回避できる可能性が高まるので意識してみてください。
アルバイトが面接時に気にしている点
アルバイトの面接を受ける時に、多くの人が気にしている点があります。その点をしっかりと押さえておけば、面接を辞退してしまう可能性を減らすことができます。では、どのような点を気にしているのか見ていきましょう。
自分にあった働き方ができるか
アルバイトの求人に応募する人の多くは、自分に合った働き方ができるかどうかを重視しています。それぞれのライフスタイルは異なるため、それに合わせたシフトに入れるアルバイト先で働きたいと考えているのでしょう。また、プライベートの時間を大切にするためにシフトに融通が利く場所で働きたいと考えている人も多いです。自分に合った働き方ができるかどうかはとても重要なポイントだと考えられていることが分かります。
パーソルグループの調査でも仕事選びの条件として「自分の生活時間に合った働き方ができるか」がもっとも重視されていることがわかっています。
引用:パーソルグループ・東京大学中原淳研究室「パート・アルバイト一般従業員調査/離職者調査」
希望する給与がもらえるか
希望する給与がもらえるかどうかも重要視されている点の1つです。せっかくアルバイトをするなら高い時給の場所で働いて、趣味やプライベートをより充実させたいと思うものです。毎月どのくらい稼げるのかを指標にアルバイト先を決める人がいるのは、そのためだと言えます。
自分が望む経験が積めるか
アルバイトをする中で、自分自身のためになる経験が積めるかどうかを重視する人もいます。将来的に役に立ちそうなアルバイトをしたいと考える学生が多いですが、就職活動でアピールできそうなアルバイトであれば多くの人がやりたいと感じるはずです。働いて給料をもらいながら自分のためになる良い経験をしたいと思うのは、スキルアップしたい人なら当たり前だと言えます。
一緒に働く人はどんな人なのか
アルバイトを始めても継続しない場合があります。早い段階で辞めてしまう人は、職場の人間関係が良くないという理由を挙げることが多いです。そのため、アルバイトを継続するためにも、一緒に働く人がどんな人なのかを知りたいと思うのです。
アルバイトの採用活動をする際には、どんな人が働いているのかを求人広告で表現するなどの工夫が必要になるでしょう。全ての職場でそのようなことができるとは言えませんが、可能な限り職場見学などをして職場の雰囲気を知ってもらう工夫をすることはとても大きな意味を持つと考えられます。
こちらもパーソルグループの調査結果ですが、1ヶ月未満のアルバイトの離職理由に「職場の雰囲気」がランクインしています。
引用:パーソルグループ・東京大学中原淳研究室「パート・アルバイト一般従業員調査/離職者調査」
面接に来てもらうまでも要注意!
アルバイトの面接辞退を防ぐためには、面接に来てもらうまでの期間にもいくつか注意しなければいけないポイントがあります。続いては、面接までの期間に注意すべきポイントや連絡の取り方についてみていきましょう。
面接までの準備は極力少なく
面接を行う際に、志望動機や学歴などを書いた履歴書を持参しなければいけないケースは非常に多いです。書類選考を行ってから面接を行うのであれば、履歴書や職務経歴書などは必要になるでしょう。
しかし、履歴書に書かれている内容は面接で直接聞けば済むような内容ばかりなので、面接当日に持参してもらうことすら不要だと考えることもできます。
最近は、面接当日に独自の履歴書に必要事項を記入してもらってから面接を行うというケースも増えています。さらに、面接会場までの詳しい道順を伝えて応募者の負担を減らしている会社もあります。履歴書を書いたり、道を確認したりするのは地味に時間がかかってしまうものです。それらの労力を軽減できれば、応募したいという気持ちも増すでしょう。
応募後のやりとりはスピーディーに
応募後にスピーディーなやりとりをすることも重要なポイントになります。求人を見てから応募し、連絡が来るまでに時間が空いてしまうとモチベーションが大幅に下がってしまいます。応募者は、「忘れられてしまった」や「しっかりと対応ができない店なのかな」といった印象を抱くためです。
そのように感じた人は、他の求人に応募して採用されるというケースも少なくありません。このことから、採用担当者は応募が来たらスピーディーに対応する必要があると言えます。応募が来たらすぐに応募者に連絡し、面接の日程を調整するようにしましょう。仕事が忙しいとどうしても後回しになってしまったり、連絡をできても高圧的な態度になったりします。それではいくら連絡が早くても印象は悪くなってしまうので要注意です。応募者に対する対応はどんな時であっても、丁寧にするよう心掛けましょう。
面接日程は複数用意する
面接辞退を防ぐためには、面接日程を複数用意することも必要です。面接の日程が1日しか提案されなかった場合、都合が合わないと辞退するしかなくなってしまいます。日程が合わないだけで辞退するのは、応募者にとっても採用担当者にとっても不本意な結果です。そのため、面接日程はあらかじめ複数決めておくようにしましょう。そうすれば、応募者も自分の都合に合う日程で面接を受けやすくなります。
面接で何を質問すればいいの?
面接では、採用してもすぐに辞めてしまわないかなどを見極める必要があります。どのような質問をすべきなのでしょうか?
やる気や意欲を見極める
やる気や意欲を見極めるためには、
・応募した理由
・なぜ応募先の店を選んだのか
・人と接するのが好きか(接客業の場合)
・黙々と作業するのは好きか(倉庫内作業などの場合)
といった質問をしてみましょう。給与や家から近いといった理由だけで選んだ人は、仕事に対する思いがどちらかというと弱いと考えられます。しかし、そのような理由でもモチベーションが高い人はいるので、質問に対して深堀することも必要です。
希望の働き方ができるかどうか
希望の働き方ができるかどうかを見極めるためには、
・週に何日くらい働けるか
・いつから働けるか
・毎月どのくらい稼ぎたいのか
・シフトに入れない時期は決まっているか
などを質問しましょう。現場が求めている日数シフトに入れるかはとても重要です。学生の場合は試験期間などシフトに入れない時期を事前に確認しておくと、シフトを組みやすくなります。それだけではなく、毎月どのくらい稼ぎたいのかを確認しておくことで、応募者の希望に沿ったシフトを組みやすくなるので、聞いておいた方が良いでしょう。
すぐに辞めてしまわないかどうか
せっかくコストをかけて採用しても、すぐに辞めてしまっては大きな痛手になってしまいます。すぐに辞めないかを判断するためには、
・前のアルバイトを辞めた理由
・アルバイトでやりたいことや目標はあるか
・他に応募している店や会社はあるか
といった質問をしてみましょう。前のアルバイトを辞めた理由を聞くことができれば、自分の店や会社にも当てはまるか判断しやすくなります。内容によっては、忍耐力や課題解決能力の評価にもつながります。アルバイトは売り手市場です。そのため、採用後に継続して働いてもらえるかどうかも確認しましょう。もしも他に応募している店や会社がある場合は、すぐに辞めてしまう可能性があります。
面接後の辞退を防ぐ方法
面接辞退だけではなく、面接後に辞退するというケースもあります。合否が決定してからの辞退は、より大きな痛手になってしまうため避けたいものです。最後に、面接後の事態を防ぐための方法についてご紹介しましょう。
仕事のやりがいやおもしろさを伝える
面接後に働きたいというモチベーションを高めるためには、仕事のやりがいやおもしろさを伝えることが重要なポイントになります。面接中は、業務について簡単に説明することはあっても、やりがいやおもしろさはなかなか伝えられません。
しかし、業務について簡潔に説明されただけでは、やりがいやおもしろさがあるとは感じられないケースも多いです。それでは辞退する可能性が高まってしまうので、採用担当者が感じている仕事のやりがいやおもしろさを具体的に伝えてみることをおすすめします。
実際に働く場所を案内する
面接時に、実際に働く場所を案内してみるのも良いでしょう。リアルな現場を見ることで、仕事に対するモチベーションが高まるためです。大学生や高校生で初めてアルバイトをする人や面接先の業種が未経験という人は少なからずいます。そのような人の不安を払拭するためにも、働く場所を案内するメリットは大きいと言えます。
面接後に待たせない
面接後の連絡は、迅速に行うようにしましょう。面接後には合否連絡を応募者にしなければいけませんが、それが遅くなってしまうと応募者は不安を感じてしまいます。面接後すぐに合否を決められない場合は、当日中にお礼メールを送り、後日結果を連絡するのがおすすめです。連絡がくれば、応募者の安心感はかなり高まるためです。そして、初めての出勤が合格から1週間後くらいだった場合は、数日前にコミュニケーションを取ることもできます。
まとめ:面接辞退を減らすために効果的な面接方法
企業にとって大きな痛手となる面接辞退を減らすためには、面接辞退が起こってしまう原因を知るだけではなく、アルバイトの面接を受けに来る人が気になっている点について知っておく必要があります。
また、面接活来てもらうまでの注意点も把握していれば、より辞退される可能性は低くなるでしょう。
採用担当の方は、面接辞退を減らすために今回紹介したポイントを押さえた面接を心掛けてみてください。