店長必見!アルバイトとのコミュニケーション術 LINEしたら嫌われる…?

 執筆: Sync Up  更新 2023/06/09 17:49:11

今回は、実際に店長から聞いたお悩み話や、自身がアパレル業・飲食業で店長をしていた際に意識していたポイントをまとめてみました。

今回のお題は “LINEの有効活用について" です。

年齢が離れていて話が合わない。LINEでのコミュニケーションが苦手。既読スルーされたらどうしよう。嫌われないかな?というチャットツール慣れしていない店長に贈る”スタッフとのLINEコミュニケーション術”をご紹介します。

 

※本記事は、すでにLINEでアルバイトスタッフとのやり取りを行っている店舗向けの記事になります。業務でのLINE活用を推奨する記事ではありません。筆者の過去の運用経験上のオススメですので、自店舗の形態に合わせて参考にして頂けますと幸いです。

 

採用前後の条件相違とは?

 

 

まずは対面でコミュニケーションの土台を作る


 

 対面のコミュニケーションが全ての土台を築きます。「え!?LINEでのコミュニケーション術じゃないの!?」と思われた方。テクニックもありますが、まずは基本の「き」。LINEでのコミュニケーションは顔こそ見えませんが、画面の向こう側にはいつも働いてくれているスタッフがいます。

 “LINEが苦手” という方は多くいますが、LINEは一つの連絡手段でしかありません。基本的には対面での会話と同じと考えて頂いて大丈夫です。“LINEが苦手” という方には大きく分けて2つのタイプが存在していると考えています。


 1. LINEでのコミュニケーションのみが苦手な人

 2. コミュニケーションをとること自体が苦手な人


混同されがちですが、対策の方法が変わってきますので、後者に該当する方は、まずコミュニケーションの取り方について学んでみることをお勧めします。本記事では、前者である “LINEでのコミュニケーションのみが苦手” な方に向けて内容を進めていきます。

 

 

相手に配慮したコミュニケーションを心掛ける


 

 皆さんも、初対面の方と気が知れた方とでは、会ってお話するときも対応方法が異なってきますよね?それはLINEにおいても同様です。対面では会話することに慣れてきたけれど、LINEではまだあまり連絡をしたことがない人に対して業務連絡を送る際は、注意すべきポイントがいくつかあります。それではひとつずつ見ていきましょう。

送る時間に気を付ける

 夜22時以降の連絡は、まだ相手のことを理解していない場合は控えましょう。仕事場では仲良く話していても、現代人特融のSNS疲れによりプライベートでの連絡を好まない方も多くいます。どうしても連絡が必要な場合は「遅い時間帯にすみません。どうしても連絡をする必要があり連絡しました。」と一言添えるようにしましょう。

 

新人への既読スルー・未読スルーは絶対にしてはいけない

 アルバイトにとっての “店長” は、あなたが思っている以上に影響力が強い人間だと思われていることを忘れてはいけません。そんな、店舗において絶対的な権力を持っている “店長” からLINEが返ってこないとあれば(あなたは忙しくて返信が出来ないだけかもしれませんが)、アルバイトスタッフは「嫌われたのかな?」「明日出勤だけど気まずいな。行きたくないな」とネガティブなことを色々と考えてしまうものです。

 

 あなたの知らないところで、彼らの店長像が “怖い店長” になってしまい距離を取られてしまうこともあるでしょう。そうならないためにも、基本的にはすぐに返信してあげましょう。とはいえ、どうしても返信が遅くなってしまう場合やすぐに返信ができない場合は、必ず「今忙しいので後で返信します!」「連絡ありがとう。確認してから返信するね」「返信が遅くなってごめんね」と一言付け加えて送るように心掛けてください。

 

相手の人柄がわかるまでは必要以上にスタンプや絵文字を使いすぎない

 文章では感情が伝わりません。受け手は感情表現をくみ取り返信する文章を考えるため、「わかりました」「確認します」「了解」など全く抑揚のない文面も相手の気持ちがわからなくなるためNGです。かといって過度な絵文字も年上の社会人が最初から使いすぎるとマナーがないと思われてしまいます。

 基本的には、最初に送る際は “!” や “?” 程度の記号に留めておきながらも抑揚はつけましょう。その後、相手の返信に合わせて調整していきます。相手が絵文字を使ってきた場合は絵文字で。顔文字の場合は顔文字で。スタンプを使ってきた場合はスタンプで返しましょう。

 

 あまりにも相手が畏まっている場合は、緊張をほぐす意味合いで「^^」などの顔文字やスタンプ、シンプルな絵文字を少しずつ取り入れていきます。ここまで来れば基本的なやりとりは問題ないでしょう!次はLINEで、指示や依頼をするときのコツについてお伝えしていきます。

 

 

短文のみはNG!5W+1Hなどの目的や背景を伝えましょう


 

短文のみだとストレスを感じることも

 「明日出勤できますか」いきなり店長からこのようなメッセージが届いたら、あなたはどう思うでしょうか?まず「何時だよ!」と思いますよね。これは極端な例ですが、LINEでのやり取りを続けていると、こういった “いつ?どこで?誰が?誰と?何を?どうやって?” という5W1Hが抜け落ちた文章を送ってしまいがちです。これはショートメッセージでのやり取りになるLINEで特に陥りやすい特徴です。

 


 かくいう筆者も実は結構な頻度でやってしまいます。「あれ?これってどういうことですか?」こう聞き返されたときは、ちゃんと伝えられていなかったと反省するようにしています。意識していても起きてしまうため、普段からの習慣づけが必要です。

 

 日常的に聞き返されることが多い人は「正しく伝えられていない」ことを自覚しましょう。上司からの指示を聞き直す行為は、入ったばかりの新人にとって「忙しいのに迷惑ではないかな?」「こんな時間に送って大丈夫かな?」と結構ストレスに感じやすいポイントです。

 

 

必ず背景や目的を伝える

 さらに、円滑なコミュニケーションを図るテクニックとして、依頼した “目的・背景” までセットで伝えるとより良いです。こちらから依頼した内容と違うことをされてしまった・・なんてことはよくある話ですよね。この場合は相手を責めるのではなく、自分が相手のレベルに合わせて伝える力がない。と考え方を改めていくことが大切です。少しずつ自身の伝える力を向上させ、より良い店舗運営が出来るようにしていきましょう。実際に多くの店長を見てきましたが、こういった方はトラブルやクレームの数も少ない傾向にあります。



 「今日17時から入れますか?」よりも、「芝尾さんが腹痛で出勤できなくなり困っています。緊急で申し訳ないのだけど、17時から出勤してもらうことはできないかな?」。同じことを言っていても、こちらの方が気持ちが伝わりますよね。相手も返信しやすくなり、既読スルーされる確率を下げることが出来ます。

 

 こういったポイントは、わかってはいるけど面倒くさい!と思われるかもしれません。しかし、よく既読スルーをされてしまう方は、もしかするとあなたのコミュニケーションの取り方に問題がある可能性があります。このひと手間でアルバイトとの距離を縮めることができるようになりますので、ぜひ意識してみてください。

 

「ありがとう!」感謝の気持ちこそ、LINEを積極的に活用!


 

 いつも頑張ってお店を回してくれるスタッフに、こまめに感謝の気持ちを伝えることは、店舗運営していく上でとても重要です。人によって大小はあるものの人間には承認欲求というものがあります。誰かに認められたり感謝されると嬉しくなりますよね?アルバイトも同様に、お店の店長に頼りにされることは、店長が思っている以上に嬉しく感じているものです。「ありがとう」と言われて嫌な気持ちになる人はいませんので、良いポイントを見つけて積極的に褒めたり、こまめに感謝の気持ちを伝えることはとても重要です。



 とはいえ、普段対面で「ありがとう」というのも少し照れくさくて、中々言い出せない方も多いでしょう。また感謝を伝えたら、とても喜ばれて逆に恥ずかしくてなんて返せばいいか反応に困ってしまう。。なんてこともありますよね(特に男性の方に多いです)。



 その点、感謝の気持ちを伝えるときにLINEはとても便利なツールです。「ありがとう!」と打って送るだけなので心理的ハードルはとても低くなりますし、喜んでくれたらスタンプを送るだけでいいので返答に困ることもありません。そして、対面の「ありがとう」と同程度の威力を発揮します。



 「今日は急なヘルプに入ってくれて助かったよ。ありがとう!」「今日はフォローに入ってくれてありがとう!最近はよく回りが見えるようになってきて成長したね!」。帰りの電車の中でスマホを弄っている時間を、今日働いたスタッフへの感謝の気持ちを伝える時間にしてみてはいかがでしょうか?もちろん、たまには対面でも感謝の気持ちを伝えてみましょう。

 

 

関係性が築けてきた、と思ったら少しずつLINEを使いましょう


 

 プライベートな時間にいきなり店長から個人的な連絡が来たらどう思うでしょうか。店長の人柄やスタッフとの関係性にもよりますが、仕事中は日常会話をしている人も、プライベートな時間は親しい友人以外からのLINEを快く思わない方も一定数います。最近は店長自身もそういった気配に薄々気づいていて、プライベートな連絡を敬遠している方も多くいるように感じます。

 しかし、スタッフとのリレーションを構築し、よりよいお店を作っていくためには、適度な日常会話が効果を発揮します。それでは、どのようにしてスタッフとLINEでの日常会話を織り交ぜていけば良いのか?について、いくつかテクニックをご紹介していきたいと思います。

 まず、今まで説明してきた流れで、業務に関するコミュニケーションがLINEで円滑に行えるようになっていることが前提です。業務に関する連絡もままならない状態で個人的な連絡は、逆に関係性が悪化してしまう恐れがあるので、絶対に控えてください。

 次に業務でのリレーションが取れてきたと感じたら、業務連絡+ライトな日常会話をセットで送り少しずつ距離を詰めていきます。「楢林くん、この前対応してくれていた河井様の件だけど、その後何か変わったことはないかな?それから、この前話してたキャンプは楽しかった!?」。



このように


 1. 業務連絡のついでに短い文章で送る

 2. 店で会った際になにげなく話していた内容を元に送る

 


この2点を意識すると自然で良いです。
「店長が個人的なLINEをしてきた!」と警戒させることなく、逆に「覚えてくれてたんだ。いろいろ気にかけてくれていい店長だ」という印象すら持ってもらえる可能性があります。まずはこういった、業務連絡+ライトな日常会話を数回繰り返して、徐々にスタッフとの距離を縮めていくところからスタートすると良好な関係性を築きやすくなります。ぜひチャレンジしてみてください。

 

 

まとめ:対面とLINEのメリット・デメリットを理解して使い分けよう!


 

 冒頭にもお伝えしましたが、まずは対面のコミュニケーションで土台を作っておくことが何よりも重要です。「LINEが苦手」と考えている店長は、「LINEでのコミュニケーションのみが苦手なのか?」「コミュニケーション自体が苦手なのか?」切り分けて考え、その上でLINEを活用したコミュニケーション単体で考えるのではなく、LINEはあくまで対面コミュニケーションの延長線上にある”補完的な役割”と捉え、LINE特融の手軽に連絡が取れるメリットを有効活用することで、より良いお店づくりが出来るようになります。ぜひご自身の店舗でも試してみてください。

 

採用前後の条件相違とは?

 

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