飲食店のインバウンド対策!訪日外国人観光客が集客できるお店とは?

 執筆: Sync Up  更新 2023/06/09 17:47:37

 今後控えた様々な国際的イベントに絡め、外国人旅行者の数も増え、飲食店のインバウンド対策が当たり前になっています。

 

外国人に利用してもらうことで、閑散期での売り上げ拡大することができるなどたくさんのメリットがあります。インバウンド対策と聞くと一見難しいように見えますが、ポイントを抑えて実施することで確実な効果をもたらしてくれます。この記事では、実際に外国人が日本に来た際に感じる悩みや不安について触れつつ、有効的なインバウンド対策について解説してきます。

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インバウンド対策を始める前に


 

年々増える訪日外国人観光客

 グラフでデータを見ると一目瞭然、訪日外国人旅行者数は年々増えており、2018年には3千万人を突破しています。2020年はコロナウイルスの影響で下がる見込みですが、今後も増え続けることが予想されます。3千万という数字は決して無視できる人数ではなく、買い占めや観光地での賑わいなど多くの経済効果をもたらしています。日本よりも圧倒的にバカンスや休みが多い海外は旅行の回数も多く、滞在日数も多いです。

 

さらに今後はオリンピックや大阪万博などの開催が予定されているので、ますます増加が見込まれるでしょう。もっとお店を繁盛させたい、売り上げ拡大したいと考える方は、インバウンド集客について考える必要があるのです。

 

訪日外国人旅行者数

 

出典:観光庁「訪日外国人旅行者数(令和元年12月及び年間)に関する配布資料」

まずはどの国の人に来てほしいかを絞る

 訪日外国人旅行者数は年々増えていることが分かりましたが、漠然と「外国人」に向けてサービスを展開することは難しいものです。言葉も違えば、思想も違うので、日本人が思う外国人向けサービスが、全く見当違いで意味がないという事も十分考えられます。例えば、「おじぎ」の文化は日本独自のもので感謝や謝罪など様々な意図をもってされますが、海外には意味を持って頭を下げる文化がないので全く理解されないものです。


日本の感覚と海外の文化のズレを理解した上で、国ごとに刺さる対策をしなければ意味がありません。
明確に「中国人に向けて自分中国料理で勝負したい」という方もいると思いますが、自分の飲食店の付近ではどの国の外国人が多く訪れるかをリサーチするとよいでしょう。その国ごとに合わせたお店作りをする必要があるので、まずはある程度ターゲットを絞って考えましょう。

 

来てほしい国について調べる

 来て欲しい国の外国人について絞り終わったら、その国について調べる必要があります。世界には多種多様の宗教や、その国の食のルール、嗜好があります。宗教上の食ベ物のタブーがあることは多くの方がご存じかと思います。

 

例えば、ヒンドゥー教を信仰する方にとって牛は“聖獣”として扱われていて、食べる事はもちろんご法度です。世界人口の三分の一を占めるイスラム教徒は豚肉とお酒、お茶やコーヒー、卵類が禁止など信仰する宗教によってタブーは様々です。


また、日本では当たり前のように食べられているフグは「毒をもった危険な魚」という認識が強く、食用として古くから食べる文化があるのは日本と韓国のみと言われています。タコはその見た目や動きから悪魔の魚「デビルフィッシュ」と忌み嫌われており、こんにゃくはその独特の食感と匂い受け入れられないという声も。ベジタリアンは野菜を好みますし、ヴィ―ガンは肉を食ベません。

 

日本では当たり前に食べている食材が、外国人にとっては非日常、非常識という捉え方をされることを考えなければいけません。

 

 

訪日外国人観光客のよくある困りごと


 

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出典:観光庁「『訪日外国人旅行者の受入環境整備に関するアンケート』結果」

 

 

コミュニケーションが取れない

 平成30年の統計を見ると「多言語表示の少なさ、わかりにくさ」が16.4%、「施設等のスタッフとのコミュニケ―ションがとれない」が20.6%から分かるように、言葉の壁で悩む訪日外国人はたくさんいます。日本は島国のため閉鎖的で“日本文化“という一つの文化の中で生活していますが、海外は人種、国籍、文化が入り混じる多国籍の中で暮らしています。

 

その特性から、母国語の他に第二言語を習得している方がとても多く、特に世界共通語の英語は「話せて当たり前」「通じて当たり前」という価値観を持っている方が非常に多いです。国や文化が違えども、英語であればコミュニケーションが取れると思っている外国人が日本では全くコミュニケーションが取れない事に困惑してしまいます。


日本人はその閉鎖的な環境ゆえに、外国人慣れしていない方が多く、話しかけられると緊張してしまい上手く対応できないので、困りごとも尋ねられないという不安があるのかもしれないですね。

 

 

Wi-Fi環境が整備されていない

 訪日外国人は日本に滞在中、通信回線を使えるSIMを購入・レンタルして入れ替えるか、空港などでポケットWi-Fiをレンタルする必要があります。どちらもギガ数の割に高額な料金がかかってしまうので、通信料節約のため無料Wi-Fiを求める外国人も多いでしょう。


旅行中に感じる悩みの中でも、「無料公衆無線LAN環境」の占める割合は非常に高く、平成28~30年の統計の中では困りごとの中では2番目に多い悩みとなっています。そのため訪日外国人が飲食店を選ぶ際に、無料で使えるWi-Fiが設置されていることで店舗を選ぶ可能性が高くなると予想できます。

 

 

決済システムが導入されていない

 決して無視できない割合であるクレジットカード等の決済システムの悩みです。現金主義の日本では、現金以外の決済システムは現在普及中の段階であることに対し、海外では現金を持ち歩かないカード決済の文化が当たり前です。


海外ではクレジットカードを持っている=収入が安定していて信頼できるという自身の証明として、また多くの偽札が出回っているという理由や、スリや強盗に合うリスクの多さから不要な現金を持ち歩かないなどの実に合理的な理由でカード決済が普及してきました。そのため外国人が日本に来た際、カード払いが使用できない事を不便に感じる方が多いです。

 

 

外国人観光客を受け入れる準備


 

ターゲットに合わせたサービス提供する

 ターゲットとした外国人に合わせて、言語やサービスを調整しましょう。その国で信仰している宗教に合わせて食材を調整したり、従業員に言葉、ジェスチャー教育などターゲットが快く過ごせるようにしましょう。国に合わせてお店のBGMやカラーリング、インテリアなど変えれば落ち着いて過ごせる環境となりますし、日本の漫画が流行っている国では有名な漫画のポスターやフィギュアを置く事で興味を引くことができます。

 

外国人用のメニューを作成する

 メニューの多言語表記対応は、インバウンド対策で最も優先して取り組むべき問題でしょう。その際、ただ外国語でメニュー表を作成すれば良いという訳ではなく、情報の網羅性を意識して作る必要があります。

 

例えば、メニュー表に使用している食材の内容を載せると、宗教や文化上の理由で日本人より食事の制限が多い外国人にとって親切と言えます。名前、値段、食材内容、アレルギー情報は一目で分かるように作り、ベジタリアン向けメニューなどできれば様々な文化に対応できるようにしたいです。


また、写真を掲載することでより効果的に外国人にイメージを伝えることができます。料理の見た目の情報を直接伝えることができるので、食文化の違う外国人であっても、どんな料理や味なのかが想像がしやすいというメリット、指差しで直観的に店員に注文を伝えることができるというメリットがあるので、注文のハードルを下げる事ができます。

 

お店の料金体系を説明する

 料金体系を簡単に分かりやすく説明できる張り紙などを用意しましょう。通常の食べたいものを選んで注文するお店の場合はメニュー表だけで十分ですが、コース料理、食べ飲み放題、おひとり様3品以上注文する必要がある等のルールがある場合は事前に説明できるように用意しましょう。複雑な体系ほど表でまとめたり、一目で分かるようにして、なるべく面倒だと感じさせように工夫が必要です。

 

また、注文方法や食べ方など訪日外国人の不安要素である場合が多いです。店員に直接注文するのか、食券なのか、食券を購入したあとはその場で出すのか、席に座ってから店員が回収するのか。日本になれない外国人が困惑するポイントは様々です。蕎麦やお寿司などの食べ方の手順や箸の持ち方など、お節介なくらい詳しく明記したほうが親切でしょう。

 

Wi-Fi環境を整備する

 海外では当たり前のカード決済を導入し、国・地域によっては所持しているカードの傾向にも違いがあるため複数の種類に対応できることが望ましいです。Wi-Fi同様に、店外にクレジットカード対応しているという多言語の看板を出すことで、外国人客を歓迎しているアピールにもなります。

 

SNSで投稿されるように店舗で告知する

 店舗のTwitter、Instagramアカウントがある場合、席や壁にアカウント情報を記載しておくことで、SNSで投稿されやすくなります。写真撮影OKや投稿を促すようなメッセージやポップを用意して、お店側もSNS投稿に協力的な姿勢をアピールしましょう。

 

外国人の受け入れ体制を整える

 少し敷居が高いですが、実際に外国人スタッフや多言語を話せる方を採用することも効果的です。
特に、ターゲットとしている国籍や地域に合わせての外国人スタッフを雇うことで、料理の詳しい説明やルールについて周知がしやすくなります。日本人では分からない食文化や、食習慣にも柔軟に対応できるので、細やかな接客が可能となるでしょう。

 

 

 

訪日外国人観光客の集客方法は大きく分けて2つ


 

WebやSNSの活用

 インバウンド集客にはWebやSNSを使った集客方法が一番効果的です。皆さんも旅行先の事やグルメのことをWebで調べると同様に、外国人も日本の観光地やグルメについてWebで調べます。自社ホームページの充実、SEOの強化など一般的なWeb集客対策の他に、たくさんの写真を掲載する、実施しているインバウンド対策などを積極的にアピールしましょう。


この記事でご紹介してきた外国人観光客を受け入れる準備について実践した内容を写真として掲載することで、外国人が安心して利用できるお店という印象付けをすることができます。SNSでのインバウンド集客も非常に有効で、多くの人にシェアされることでお店の認知も広まりますし、外国人ネットワークに対して情報を流すことで直接集客することが可能です。WebやSNSでの集客は地道にコツコツが鉄則です。長い目で、コツコツと質の高いコンテンツ作りを目指してください。

 

口コミが一番信頼できる!?

 口コミの持つ力は図りしれず、下手な広告以上に人を動かす力を持つことは皆さんもお分かりでしょう。ネットショッピングでも口コミを参考に購入を決めてしまう方が多いように、飲食店も口コミが選択の指標として重要です。


いかに好意的な印象の生の声を増やしていくかが鍵になります。一概に良い口コミを増やす方法を解説することは難しいです。料理の見た目や味、お店の雰囲気、内装やインテリア、名物店員の存在や味…お客さんが目をつけるポイントは人それぞれです。ましてや、国や文化が違えばなおさら違ってくるでしょう。

 

飲食店は味で勝負したいという気持ちはもちろん分かりますが、ブレない指標として細やかなサービスや配慮を通じて気持ちよく飲食することができた、という体験を提供することを徹底することをオススメします。日本は“おもてなしの国“という事は世界的に有名で、おもてなしをされて悪く感じる人は滅多にいません。多言語メニューやWI-FI、決済システムを充実させストレスフリーに飲食を楽しんでもらい、声掛けや笑顔、お節介すぎるくらい親切で温かいお店作りを目指しましょう。

 

 

まとめ:飲食店のインバウンド対策!


 

 インバウンド対策といってもあまり難しく考える必要はなく、言葉の分からない外国人がどうしたら安心して楽しんでもらえるか、という視点が大切になります。国際化、外国人観光客の数は今後もますます増えていきます。訪日外国人が不安に感じる要素をなくしてあげて、気持ちよく飲食できるお店を作っていきましょう。

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