「時給」より「シフト」!選ばれる神バイトの条件とは?
近年、人材不足の中で時給を改定する企業が増えてきています。時給を改定しても応募が来ない企業も少なくないのではないでしょうか?
今回のアルバイトで働く方々への調査では、「シフトの融通性」を「時給の高さ」の約2倍に最重要と考えている、という驚きの調査結果となりました。
約6,000名のアンケートの分析結果 をもとに、アルバイトの本音を詳しくみていきます。
こちらより資料ダウンロードいただけますので、ぜひお役立てください。
調査方法
今回の調査では、求職者が、
・大事にしているもの(複数回答OK)の設問
・その中でも最も大事にしていること(単一回答)の設問
上記の順番で2つの設問に分けて調査を実施し比較しました。
これにより、様々な条件で最も大事な条件を抽出することが可能になります。
仕事探しは、勤務地、シフト制度、仕事内容、時給、職場の雰囲気など様々な要素があり、
その中で、仕事選びにて最も影響がある条件を分析するため上記の分析手法をとっています。
例えば、人は家電量販店にパソコンを買いに行った際に、値段や形やスペックなど様々な要素で商品を比較しますよね(複数条件)。しかし、パソコン店にいって品揃えも多く、同じような商品が2個3個比較対象にあがってしまいます。決め手に欠けるなか、結局、買う上で一番大事な要素に着目します。(単一条件)
アルバイト選びで重視することは?(複数回答)
複数回答OKの場合にチェックがついた「アルバイト選びで重視すること」の上位は下記になっています。
1. 勤務地(70.9pt)
2. 勤務日数・時間が合うこと(70.3pt)
3. 勤務日数・時間・シフト変更・休みの融通が効くこと(69.2pt)
4. 自分にもできそうな仕事であること(64.1pt)
5. 交通費が支給されること(52pt)
特徴的なのは、1位から4位まで、僅差で分布しており、複数の項目を重要視していることがわかります。よって、家の近くで、働きたいシフトで働くことができて、自分にもできそうな仕事であるという就業するにあたってイメージができることが大事なようです。一方、意外にも給与はここでは上位には入っておらず、給与よりも自分に合った働き方ができるという「シフトの融通」が大事という求職者の価値観が見て取れます。
アルバイト探しで”最も”重視していることは?(単一回答)
アルバイト探しで「最も大事なこと」となると大きく順位と優先順位が変動します。
1. 勤務日数・時間・シフト変更・休みの融通が効くこと(22.3pt)
2. 給与が高いこと(10.7pt)
3. 勤務日数・時間が合うこと(10.1pt)
4. 店長や社員・同僚の人の雰囲気がよいこと(8.4pt)
5. 勤務地(7.9pt)
主に「シフトの融通」と「給与」が非常に重要な要素となります。
特徴的なのは、単一回答で一位の「勤務地」の順位が大きく下がっています。
また、「シフトの融通」に関しては、他の要素と比較して大きく差が出ており、2位である「給与」の2倍以上の差となっています。
アルバイト選びへの影響を分析
上の重要(複数回答)と最重要(単一回答)を比較して、これらをもとに最も大事な条件を分析。
重要と最重要の比が大きければ大きいほど意思決定への影響が大きい要素となります。
結果、最重要な項目でも1位となっていた
・勤務日数・時間・シフト変更・休みの融通がきくこと
が、重要と最重要の比でも1位となっており、他の条件と比較しても突出しています。これは「シフトの融通性」が、アルバイト選びでの意思決定に影響を大きく与える潜在的な重要な条件であることが見て取れます。
求人原稿でも勤務時間の欄に「希望シフト制です」のみ記載されている原稿も多くあります。どれくらいの頻度でシフトを作成し、急なシフトの変更の融通も効くのか?などの具体的な情報も記載してみてはいかがでしょうか?
ここではアルバイト選びで重視する条件をまとめましたが、採用後で重視する条件はどのようなものなのでしょうか。8,000人以上にインタビューした内容をまとめましたのでこちらもご覧ください!
関連記事 > 人手不足を解決!アルバイト・パートスタッフが採用前と採用後で求める条件とは?
アルバイト選びに最も大事な影響を与える「シフト」を柔軟に!
多くの企業や店長が、シフト作成は「1ヶ月に1回」・「2週間に1回」の頻度で行っていると思います。
そんな企業や企業がシフトの柔軟性を上げるためには、
1. 1ヶ月・2週間に1回からシフトの作成の頻度を上げる 例)週に1回のシフトに変更
2. ヘルプの活用でシフトの追加・変更が効くようにする
などの改善方法がありますね。
しかし、シフト作成の頻度を上げると、毎週のシフトの収集&作成がとても大変になり、シフト管理者の工数は頻度とともに増えます。ヘルプを活用しようとしても、隣の店長やスタッフとの交渉が非常に手間となります。スタッフのシフト融通を上げるためには、紙やメールや電話などのアナログなツールだと限界があります。実際になんとかして効率化しようとして頭を悩ませている方もいるのではないでしょうか。
アルバイトの応募を獲得するために、まずは時給UPなどを検討されている企業も少なくないと思います。しかし、今回の調査でもあるように、「自分の働きたい時間に合わせてシフトに入れる」シフトの柔軟性は非常に大切な要素です。
スタッフにとってシフトの融通が効いて、かつ店長や店舗の管理者にとって負担にならないシフトの管理方法も重要になってきます。働き方改革のための取り組みのひとつに「シフト管理の改善」を加えてみてはいかがでしょうか?
調査概要
調査方法
調査タイトル:仕事探しに関するアンケート
調査主体:パーソルキャリア株式会社(anレポート調査:https://baito-report.jp/)
調査方法:インターネットリサーチ
調査数:6,189名
実施期間:2018年11月12日(月)~2018年11月15日(木)
調査分析
パーソルイノベーション株式会社 Sync Up(https://www.sync-up.jp/)
シェアフル株式会社(https://sharefull.com/client/)