新人店長が覚えるべき数字の話「未来を見据えたシフト作成方法」とは?

 執筆: Sync Up  更新 2023/06/09 17:34:01

新人店長がまず最初に覚える仕事、それは「シフト作成」です。一日のシフトはその店舗の「売上」に直結する大事な作戦ボードとなります。

 

”出来る店長”は売上目標を見据えたシフト作成ができ、経営力を上げられるかが重要指標となってきます。飲食業界を大きく震わせた新型コロナウイルス感染症など予測だにしなかった問題が今後もいつ起きるか分かりません。

そのためにしっかり未来を予測した「数字管理」が必要になっていきます。

今回は新人店長が最初に覚える「利益を上げるための数字管理」の鉄則についてご紹介します。
シフト作成をする前に必ず考えなければいけないポイントなので、しっかり押さえておきましょう。
最後に、シフト作成に手間をかけずに店舗運営できる便利なツールもご紹介していきます。

 

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覚えておきたいシフト作成時の数字用語集


 

以下がシフト作成に必要な最低限の用語となります。
利益を出すための店舗運営づくりのためにしっかり抑えておきましょう。
シフト管理の基本についてはこちらの記事をご覧ください!

 

用語

詳細

補足

売上高

客数×客単価

予算達成のための一日あたりの目標額

固定費

給与手当

正規社員の給与

法定福利費

会社負担分の保険費用等

地代家賃

店舗物件の賃料

賃借・リース料

厨房機材などのリース料金

減価償却費

店舗の造作や証明などの購入費用の分割返済額
※一括で購入した場合でも、国で定めた法定耐用年数に合わせて分割して費用計上する必要がある

変動費

PA人件費
L(レイバーコスト)

パート、アルバイトの給与

食材原価
F(フードコスト)

食材の仕入額

諸経費

広告宣伝費や、光熱費等

変動利益
(営業利益)

売上 ー 変動費合計

変動費がかかりすぎると営業利益に影響してくる。

経常利益

営業利益 ー 固定費合計

全体の利益額

※営業利益が固定費を下回ってしまうと赤字

損益分岐点

固定費 ÷ 1−(変動費÷売上高)

売上 = 利益 となる点
売上高がこれを超えれば程度利益を出せている状態

 

 

 

 

 

利益を上げるために重要な要素とは?


 

「数字管理って難しそう」と思うかもしれませんが、大事な要素をしっかり押さえればあとはその要素を「上げていくか、下げていくか」を考えていけば大丈夫です。このパートでは利益向上のための大事な数字管理のポイントと、シフト作成のための人件費の考え方についてご紹介していきます。

 

利益を上げるために必要な3つの法則!

細かな数字管理の前に店長が対策すべき基本的なポイントは大きく以下の3つです。

 

Point1  客数を"増やす"

Point2  客単価を"増やす"

Point3  原価を"減らす"

 

 

 

Point1 客数を"増やす" (新規顧客増加 or リピート率増加)

新規顧客増を狙いマーケティング費用(チラシやネット等)をかける場合は無駄な費用にならないよう、
しっかり戦略を立てて取り組みましょう。


顧客が新しい顧客を連れてきてくれればコストほぼ0でマーケティングできますので、
「もう一度来たい!」と思えるようなサービスを提供するように準備をしましょう。
片方を上げていくだけでも効果大なのでしっかり見直し、対策していきましょう。

 

 

Point2 客単価を"増やす" (商品単価増加 or 注文数増加)

商品単価を上げるためにはお客様の反応をしっかり見ながら調整していきましょう。
ただ単価を上げるだけではなく、複数注文いただけるような施策を混ぜていくといいですね!

 

 

Point3 原価を"減らす" (食材原価削減 or 人件費削減)

「変動費」は店長の力量で大きく変動していきます。
人件費を予測していくのがシフト作成の要となってくるためいい加減に管理せず、
日々細かく見ていくようにしましょう。

 

 

「利益」をしっかりコントロールする

 

損益計算書を細かく理解する前に、
ざっくりと「変動費・固定費」に分けて全体の利益と経費のバランスを調整していくことが大切です。

固定費は店長コントロールできない範囲(節約する工夫も必要)ですが、

変動費は店長の力でコントロールできる範囲です。

大きく全体の売上に対する割合を見積もって、大きなずれがないかを確認していきましょう。
例)店舗における利益構造

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一番肝になる「人件費」をコントロールする


 

店長が管理しなければいけないのが「変動費」です。
変動費の内訳である、2つのコストをコントロールしていきます。

 

F(食材原価:フードコスト)
L(パートアルバイトの人件費:レイバーコスト)

 

L(パートアルバイトの人件費:レイバーコスト)はシフト組みを行うところから始まりますが、
その段階で売上目標を意識せずに取り組んでしまう店長が多くみられます。

人手は多くても少なくても問題で、少し余裕のある適正な人数シフト組をしていくことが望まれます。
気をつけなければならないのは、合計金額ではなく、「人件費率」です。
シフト作成が完了した段階で人件費が確定します。

そこで、売上客数目標を見ながら人件費率が大幅にオーバーしていないかを判断していきましょう。

 

 

レイバーコスト = PAのシフト総時間 × 平均時給

人件費率 = レイバーコスト ÷ 売り上げ目標
※社員は固定費扱いかつ、売上目標は前年実績などから参考に

 



シフトは店舗の一日の作戦ボードです。
人件費率を大きく左右するため、実際のシフト計画と合っているかを日々チェックしていきましょう。

 

人件費が簡単にコントロールできるシフト管理ツールのご紹介


 

店長は、数字のこと、働く人材のこと、お客様のこと…と考えること、やることがたくさんあります。
その中でもシフト作成はすべての仕事に紐づくため、仕組みづくりをしていく必要があります。

しかし、手作業で進めてしまうと膨大な時間がかかり、ミスも発生しやすくなります。
そのため、シフト作成が簡単にできるSyncUpを活用して効率的にシフト作成を進めてみませんか?

一緒に、未来を予測した作戦ボードを作っていきましょう!

 

シフト収集の手間削減

アルバイトスタッフはスマホで「いつでもどこでも」希望シフトを提出でき、
提出されたシフトはPCの管理画面に自動で反映されるため、転記作業が削減されます。

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簡単にシフト作成ができる

「時間を削る」「日程を調整する」だけでシフト表が完成するので、大幅に工数を減らし短時間で作成が可能です。シフト表もシンプルで色分けされた見やすいレイアウト。作成頻度も自由に変更可能なので、短いスパンで細かいシフト管理にも対応可能です。

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